この日は、うたおにアルトのM弘さんのご縁で

三重県知的障害者福祉協会さんから

ご依頼をいただきました。


　平日ということと、指揮者の小柴が参加できないため

少し心配しましたが、

お客様が積極的に楽しんでいただき、

無事、公演を終えることができました。


　しかし、指揮者無しのため、ハプニングの多かったこの日。

　計画では、舞台に譜面台を並べ、キングズシンガーズばりに

呼吸を合わせて歌うはずでしたが・・・


　この日の会場の中ホールは、元々、演劇用のホールです。

　その上、演出の都合上、反響版も完全には設置されていません。

　どんな条件でも歌ってきた「うたおに」ですので、

大丈夫と思っていましたが、

びっくりするほど、周囲の音が聞こえません。


　なにしろ、アカペラの曲では、歌い始める前に、

バリトンの筆者がピッチパイプ（調子笛）を吹いたのですが、

女声陣が「聞こえない」と目で訴えてきます。

　初めての経験でしたが、センターの位置まで歩いて、

もう一度、ピッチパイプを鳴らさなければなりませんでした。


　お客様は、「一体、どうしたのだろう？」と

思っていたのではないでしょうか。

　そして、演奏前に決意した「精緻なアンサンブル」はどこえやら。

　聞こえなければ、大きな声を出すまでよと、

うたおには、久しぶりにオオヨボリをいたしました。

　手拍子で助けていただいた客席の皆さま。

　ありがとうございました！