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伊勢管弦楽団第25回定期演奏会
マーラー作曲
交響曲第8番
「千人の交響曲」


2006年5月28日(日曜日)
開場:13時00分 開演:14時00分

三重県総合文化センター 大ホール





前日の練習
ズラリと並んだマイク
今晩、聴くのかな?




11段の合唱台

 伊勢管弦楽団さんと「うたおに」は、これまで4回のステージを

ご一緒させていただいています。


 特に、指揮者の大谷先生のマーラーへの熱い思いは、

しばしば感動的な演奏を呼び起こします。

 2006年、おそらく三重県初演となった「千人の交響曲」が、

 作曲されたのは、この演奏会から、ちょうど100年前の

1906年ですが、初演はそれから4年後の1910年9月12日。

 初演の折の興行主グートマンが、宣伝用のキャッチフレーズに

「千人の交響曲」と名づけたのが今も副題として通用しています。

 今回は、460名での演奏でしたが、それでも十分に大規模です。


 さて、今回演奏してみて分かったことは、

この曲は「必ず感動するようにできている」!!。
 
 まず人数が多い。

 金管を充実させたオーケストラに加え、

ダブルコーラスに児童合唱まである超大規模編成です。

合唱のために用意されたひな壇は、なんと11段でした。

 そして、オルガンが鳴り、フィナーレでは、銅鑼とティンパニーが

打ち鳴らされます。

 これだけのエネルギーが集結し、楽器とコーラスがfffで鳴ると

もう体全体が曲に支配されてしまいます。

 それだけでも反則技なのに、今度は泣かせどころ。

 特に、第2部で、3人の女声ソロが贖罪のマリアとなって

歌うところは聴かせどころであると同時に泣かせどころです。

 極め付きは、ソロが終わったと思った直後、3階席から歌われる

天使のソロ。ppで歌われる高音に涙腺が緩みそうになります。

 そのうえ、児童合唱まで。もう反則!メロドラマ並みの演出です。


 そして、なんと言っても、第二部の最後は感動的。

 今まで鳴っていた楽器が一転して止み神秘の合唱が始まります。

 ここ数ヶ月、CDで何度も聴き返した部分が始まります。

 もう、はじめのpppから背中がぞくぞく来ています。

 第二部の最初から何度か登場してきたモチーフが

ここで一つの大きな流れとなり神秘的な合唱が

組み立てられていきます。

 オケも加わり、最高到達点に向かって涙腺は緩みっぱなし。

 そして、オケが突然なくなり、合唱とオルガンだけになる

クライマックス!

 大谷先生が歯を食いしばりながら、棒を振っています。

 最後は 荘厳な合唱が続き、この曲の真骨頂を見せ、

最後の最後はオケがしめて終わり。

ブラボー!!


(お詫び)

 曲の本質は、もっと精神的なところにあるはずですが、

それは、大谷先生から語っていただくべきでしょう
 





3階上手側
金管がここから
演奏します




指揮者の目線

■関連情報■

オーケストラとの共演

伊勢管弦楽団さんのホームページ



2006年4月29日 合同練習の風景


練習会場は三重県文化会館中ホールです


練習前、大谷先生のお言葉


指揮者まで遠〜い


休憩中


コントラバスだけでもこんなに


こんなのも乱打されます



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