日本領事館でのレセプション

 楠本日本領事ご夫妻が主催してくださったこのレセプションは、バンクーバーの日本領事館で開かれました。
「うたおに」がバンクーバーで公演をするにあわせて「俳句シンポジウム」などという催しも翌日昼間催される予定で、その関係者の方々も招かれたレセプションです。
 カナダに向かう前、連絡を取っていただいていた団員からこのレセプションのことを聞いたとき、無知な僕は
「りょーじかんってなーに??」状態でした。(^_^;)

なんだか説明受けても(理解は出来たが)そんな立派なところで今回の公演に当たっての歓迎会が開かれるなど、すぐに現実の物と受け取れるはずもなく、よく分からないけど、持っていく衣装が一つ増えたことだけは分かった・・・。(笑)

日本領事館は「うたおに」が泊まったホテルからは少し離れたところで、バスでの移動です。
すっかり日も暮れ肌寒く、レセプション用におめかしした(^_^)女声団員は少し薄目の装束なので見ててかわいそう・・・。
男どもは普段着慣れてる者から、僕のように年に数えるほどしか着ないお決まりの(その一つ増えたお荷物の)スーツとネクタイで楽だなぁ・・・。
お子さまも招かれて、すっかりお人形さん状態。(⌒∇⌒)

大使館と領事館・・・。いまだよく使い分け(笑)が分からないけど、親戚みたいなモンだな、と理解して(?)色んな場所やら建物を想像していたのですが、なんだか想像してた物とはまるで違う。

「へっぇーーーーーー。これが領事館??」

バスの中で配られたそれぞれに頂いた立派な招待状を手に、おそるおそる建物の中に入っていきました。

もしかして何か歌うことになるかもしれないと、楽譜も持ってました。
建物の中にはもうかなりの方がみえていて、トロントのレセプションの時と同じく、入るや否やすぐに飲み物のグラスを持たされて、各々話が弾んでいます。

うーーーーーん、乾杯とかまだしなくても、(ここでも)飲んでていいんやね?
おそるおそる(笑)グラスに口を付けます。

ははは・・・メインになってる部屋は割と狭くて、「絶対(?)」誰かお話しすることになります・・・。
トロントの時のように日本人の方も・・・少ない・・・ようで・・・。

チーフマネ君が「通訳の方二人みえてますので、どうぞお世話になって色んな方と交流してください」と。

それでも、ちびちびとワインを飲みながら、僕が初めてお話ししたのは、バンクーバーで日本人向けの新聞取材でみえた記者さんでした。日本人・・・ほっ。(笑)
団の様子とホームページのことなんかを話したように覚えてます。

徐々に話も弾み、たくさんの方々がそろった時点で、楠本領事のお話し。
今回の公演のこととか「うたおに」の事を紹介してくださってる・・・らしい。
あとで日本語でも言って下さいました・・・ほっ(^_^;)

今回のバンクーバー公演の主催の中心を担ってくださったタマコ女史も紹介されお話しされました。

(この方が団長達が4月にお会いしたタマコさんか・・・)
ほんとに素敵な方でした。
何処となし雰囲気が、作曲家の柴田南雄先生の奥様に似てるかな、って思いながらお話を聞いていました。

何人かのお話しの後、またそれぞれで歓談・・・。

試練の時がやってきました(笑)

このあとフェニックス・チェンバークワイヤーの指揮者の方と、最初は通訳なしで。
ええい、とお話ししていたけれどすぐに撃沈。
ただ、「僕はあなた達の合唱団のCDを、団長経由で何枚も持っています」
とだけ伝え・・・後何話したっけ・・・?

メンバーの一人がなんだか楽譜を貰ったと見ていたら、その指揮者の先生のだった。
作曲家でもあるようで、いくつもフェニックスでは取り上げているようです。

「あなたは私たちの出したクリスマスアルバムを持っていますか?
それは私たちの一番新しい物です」

と聞かれ、(僕が持っている)あれって一番新しかったっけ??
と思いつつも、(クリスマスアルバムは持っていたので)
「yes,yes」とえーかげんに答えてました。

帰って見てみたら、あれは前の指揮者さんの時のだったのですね。
で、このクリスマスアルバムをものすごく苦労して(?)手に入れることになります。

合唱界ではみなさんご存じの「コア・ディスク」さんに最後は泣き落としで仕入れて貰いました。
いやぁ、でもこれ苦労して買った甲斐がありました。
とても素敵なアルバムです。

さて、この後はバンクーバーチェンバーのゼネラルマネージャーさんやら、俳句シンポジウム他の準備に携わってくれた方との交流に発展するわけですが、なぜか僕が行くところ行くところ通訳さんの居ないところでして・・・。

せっかく電子メールで一度やり取りをしたスタッフさんとのあの沈黙は今でも・・・。
英会話の力・・・みなさん・・・・必要ですよ・・・・。(-o-;)

それでもバンクーバーチェンバーが宝塚室内コンクールに出たときの様子や、「17俳句」のこのソロが大変だったとか(そばで聞いていて明日それを歌うソプラノ嬢はひきつってましたが)、色んな会話で弾み(?)、気が付けばお客様の多くはお帰りになられていて、レセプションも終了。

予定より早く終わったので迎えのバスがまだ来ていなくて、肌寒かった外で少し待ちました。
緊張の時間だったけど、「うたおに」のためにこんなにたくさんの方々が暖かく迎えてくれたことが嬉しかったし、改めてこのメンバーでこの場に来れたことが嬉しかった。
最後には寝てしまった子供達も含めて。

領事館のソファーで眠りこけた我が子を見て
「あらあら、よだれたらさないでぇ・・・」
と、青ざめてましたが。

ホテルに帰り各々解散になりました。

気が付くとレセプションでは、たまに会話している横に回ってきてくださった食べ物をつまむ程度で、ほとんどお腹には何も入ってないことに気が付きました。

何かお腹に入れなきゃ、とホテルのレストランで簡単なサンドイッチを食べました。

いつもなら「飲んで」食べて!でしょうが、明日を思ってか疲れからか、あまり食が進まなかったなぁ。

その日はおとなしく部屋で休めました。

続く