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第27回「うたおに」音楽会
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「十七の俳句」披露
世界的に知られる音楽研究家R.マリーシェーファー氏が津市を拠点に治動する合唱団「うたおに」小柴信之団長)のために作曲した合唱曲「十七の俳句」の発表会が十一月二十八日夜、津市上津部田の県文化会館大ホールで開かれ、満席の聴衆を魅了した。「うたおに」は、一九七四年に創立。音楽会や合唱コンクール出場など精力的な活動を続け、今年の全国合唱コンクールでは最優秀の金賞一位を受賞した。同合唱団が 最近取り組んでいるのが、カナダの音楽研究家シェーファー氏の曲。シェーファー氏は、人間を取り巻くすべての音を音風景(サウンドスケープ)としてとらえ、図形楽譜で表現するため、その曲を演奏するのは難しいという。一昨年に同氏作曲の「魔法の歌」で金賞を受賞したのを機に作曲を依頼、「十七の俳句」が誕生した。「十七の俳句」は、芭蕉や一茶などのほか団員の句も取り入れご言葉の響きど擬音を見事に調和させた幻想的な合唱曲。この曲で今年、金賞一位を受賞した。演奏会では、シェーファー夫妻も会揚に迎えて、割れんはかりの拍手を誘った。小柴団長は「これまでで最高の出来。できれはカナダでも演奏したい」と抱負を語っていた。
(12月10日・ローカル三重誌)
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